2020.07.20

現役大学生で、ロシアの情報を発信するYouTuberとしても活躍されている太田就士さんインタビュー
「日本とロシアの架け橋の一端を担いたいんです」

Today's Guest

太田就士さん

現役大学生。ロシアの要素を取り入れたアパレルブランド「BOCTOK」(ボストーク)、ロシアの情報発信メディア「AZUBUKA  RUSSIA」(アズブカ・ロシア)の運営を行うほか、YouTube上で、ロシアの魅力を発信するチャンネル「シュージVlog/ロシアンカナル」を運営し、YouTuberとしても活躍中。

(写真:太田就士さん)

日本・ロシアに縁をもつ「人」にスポットを当て、その「人」を紹介、そして「人」を通じて、ロシアの魅力や日本とロシアの関わりなどを、車でドライブするような冒険心を持って発信していく「日ロドライブ」

第14回は、現在ロシアに留学中の現役大学生で、第10回にインタビューさせていただいた松浦瑠希さんとともに、ロシアの要素を取り入れたアパレルブランド「BOCTOK」(ボストーク)、ロシアの情報発信メディア「AZUBUKA  RUSSIA」(アズブカ・ロシア)の運営を行うほか、
個人で、ロシアの情報を発信するYouTuberとしても活躍されている太田就士(おおたしゅうじ)さんにお話を伺ってきました。


太田さんは現在、ロシアに留学されていて、ロシア第二の都市・サンクトペテルブルクにお住まいです。
今回のインタビューは、オンラインで行わせていただいたのですが、太田さんの気さくな人柄のおかげで、とても楽しくインタビューさせていただけたことに加え、ロシアとの交流にかける熱い思いについてもたくさん聞くことができました。


--今日はよろしくお願いします!さっそくなんですが、まず初めに太田さんのプロフィールを聞かせてください!

こちらこそよろしくお願いします。
日本の大学では、法学部の政治学科に所属していたんですが、現在は、その大学を休学して、留学でロシアに来ています。
ロシアでは大学に通うのはもちろん、ロシアの企業でインターンを行ったり、生活費を稼ぐためのちょっとしたアルバイトなどもしています。
ロシアに関わる活動としては、ロシアの情報や魅力の発信活動をYouTuberとして、マメに行っているんですが、松浦くんと一緒に運営しているアパレルブランド「BOCTOK」や「AZUBUKA RUSSIA」のようなメディアもその発信活動の一環です。



--こうやって聞くと、本当にたくさんロシアに関わる活動を行っていますよね!太田さんがロシアにそこまで興味を持つようになったきっかけはなんだったんでしょうか??

元々、大学に入学するまでは、全くロシアに興味のない人間だったんです(笑)プログラミングが趣味で、将来はエンジニアになることを考えていたくらいなので。

ロシアとの最初の出会いは、大学で学ぶ第二外国語ですね。
なんとなくロシア語を選択したんですが、それがきっかけで大学一年生の夏に、ロシア人と直接会って、話をする機会があったんですよ。
そのときに、ロシアに全く興味のなかった僕が思っていたロシア人のイメージと、直接会ったことで感じたロシア人のイメージが、あまりにもかけ離れていたことに衝撃を受けたんです。

興味のなかった頃の僕が抱いていたロシアのイメージは「固い」、「暗い」、「冷たい」といったもので、ロシア人は笑わない民族(笑)だと思っていたんですが、僕がそのとき会ったロシア人はみんな、よく笑う、気さくな方たちで、イメージと大きなギャップがあったことに加えて、
みなさん茶道や剣道の体験をするためだけに来日するほど日本が大好きな方たちだったということにも衝撃を受けました。

そこで、「ロシア人って面白い」と心底感じたことがきっかけで、ロシアとの交流活動などに積極的に参加するようになったんです。


--大学を休学してロシアに留学しようと思ったのも、それがきっかけだったんでしょうか??

留学に関しては、一言で言うと「ノリ」ですね(笑)
僕がロシアに来たかった理由は、大きく分けて、3つあるんです。

1つ目はシンプルに「ロシアで生活してみたい」という思いがあったことです。ロシアに留学する前にも、1年間大学を休学していて、その時期はプログラミングのエンジニアとしてがっつり働いていたんですよ。
その1年間の間に、これから先もエンジニアとして生きていくか、そうじゃない道を進むかで迷うようになったんですね。
1年間をエンジニアとしてのキャリアに費やしたこともあって、その間ロシア語の勉強はできていなかったんですが、これからの人生を長い目で見て、改めて自分を見つめ直すと、やっぱりロシアに関わる生き方がしたいなと思ったんです。なので、既に1年休学して、休学のハードルが下がっていることもあって、もう1年休学して、今度はその1年間をロシアにがっつり費やそうと。がっつりロシアに時間を費やすにあたって、自分自身を追い込めるような環境を作る必要があると思ったので、それが「ロシアで生活をしたい」という思いに繋がったんです。

2つ目の理由は、ロシアという国の魅力や情報を日本により広めるためには、「僕(太田就士)=ロシアに関係する人物」という、自分自身のブランディングを行う必要性を感じて、そのブランディングの一環として、ロシアの現地から情報発信活動をしたいと思ったことです。
元々、ロシアの魅力を日本に広めることを目的に、「BOCTOK」の運営などをしていたんですが、「BOCTOK」としてだけでなく、僕自身をロシアに関係する人物としてブランディングし、目立たせていくことが、これからロシアに関係する様々な活動や事業を始める上での土台になっていくと思ったんです。
これがロシアに住みながらYouTuberとして活動し始めたきっかけにも繋がっています。

最後、3つ目は、今後の自分のキャリアの中でロシアと関わっていくと決めたからには、やっぱりロシアに実際に住んで、ロシアという国を自分の肌でリアルに感じなければと思ったことですね。



--留学のきっかけをそこまで言語化できているのはすごいですね!熱いです…!ロシアでの生活などについても聞いていきたいのですが、日本での生活と比べて、どういうギャップを感じましたか?

そうですね。ロシアでの生活で、日本よりもすごく楽だと感じたのは、銀行のシステムです。ロシア最大の商業銀行であるズベルバンク(ロシア貯蓄銀行)には、IOSやAndroid向けのアプリがあるんですが、そのアプリから、口座の管理などが簡単にできてしまうんですよ。
送金なども無料でできたりして、送金システムや決済システムが日本よりも進んでいると感じますし、財布を持たずにスマホ一つで外出できるのは、すごく楽で、決済などもスマホでワンタッチでできるのは便利だなと思いました。
ロシアのメトロなどでは、スリの心配などもありますから、個人的にズボンのポケットなどにあまり物を入れたくないというのも、便利だと感じる理由の一つです。
なので、上着の内ポケットに携帯を入れるだけで、他の持ち物をあまり気にする必要がなくなるというのは、僕にとっては大きかったですね。



--逆にロシアのここは不便だなと感じた部分はありますか?

うーん、これは交通インフラでしょうか。
僕の住んでいるサンクトペテルブルクの話になるんですが、交通インフラについては、整っているものの、メトロの駅同士の距離が少し離れすぎているんです。ちょうど中間地点に目的地があると、そこまで行くのに、タクシーを使ったり、歩いて行かなければならないことが多いんですね。
これが結構めんどくさくて、目的地までのちょうど良い駅がないことが結構あるんです(笑)
僕自身は、それが嫌で自転車を買って使っていたんですが、結局盗まれてしまったこともあって、今は徒歩です(笑)

(写真:サンクトペテルブルクの白夜)


--せっかく買った自転車を盗まれたのは災難でしたね(汗)次にYouTuberの活動について聞かせてください!

はい、僕のYouTuberとしての活動は、Vlog形式で、ロシアのリアルを日本のみなさんに発信することを趣旨にしています。
動画を投稿し始めた当初は、ロシアに関心のない人にロシアへの興味を持ってもらい、チャンネル登録者数を増やして、「BOCTOK」の販売までの導線を引くことができればなと考えていました。
日本国内でロシアに関心を持っている人は、アメリカなどの英語圏の国々に関心を持つ人に比べて、かなり少ないので、まずはロシアに興味のない人にロシアへの関心を持ってもらうことが入口かなと思っていたんです。

なので、YouTuberを始めたころは、ロシアに関心のない人がチャンネルを見てくれることを第一目標にしていたんですが、そうなってくると、よりチャンネルの規模を拡大するためには、ロシアとは別の要素を動画に掛け合わせることが必要だと感じるようになって、ここで悩みを抱えることになったんですね。

例えば、僕の場合、「留学」や「日常」であったりといったカテゴリが、その別の要素にあたると思うんですが、これらの中から、何を掛け合わせれば、視聴者の方に興味を持ってもらえるかわからなかったんですね。

そういったチャンネルの軸になる部分がなかなか決められなくて、どんな動画を投稿しようか悩んだ結果、自分が持ちうるものの中に、しっくりくるものがなかったこともあって、いっそ、最初の方は、ロシアに関心のある人をターゲットにして、「ロシア」色を全面に押し出すことにしようと決めたんです。

そうした経緯もあって、今は主にロシアに関心のある人たち向けの情報を発信しています。
最初のころは、動画編集も手探りで、今見ると、断然クオリティは低いんですが、当時の僕ができる最大限のクオリティを追求していたので、一つの動画編集に15〜20時間くらいかかってしまってました(笑)
やっぱり、他のYouTuberさんの動画を見ていても感じるんですが、動画に興味を持ってもらうには、「見た目」がとても重要だと思っているので、自分の中で、編集に手を抜けなかったという事情もありましたね。



--試行錯誤した上で、今の活動があるんですね〜!YouTuberとして活動していて、嬉しかったことなどはありますか?

YouTuberをしていて嬉しいことは、「ロシアに関心がなかったけれど、シュージさんの動画を見て、ロシアへの興味を持ちました」と言ってくれる人が、思いのほか多いことですね。
TwitterやInstagramを通じて、「動画を見て、ロシアへの興味が生まれました」といったメッセージをくれる人が一定数いるんですが、これが嬉しくて。

先ほども言ったように、僕は現在、ロシアに関心のある人を主にターゲットに、情報を発信しているんですが、一定数、ロシアに関心のない人も流入してくれて、少しでもロシアに興味を持つようになってくれているのは、とても嬉しく感じていますね。



--動画の反響がSNSを通じて送られてくるのは嬉しいですね〜!最後の質問になってしまうんですが、ご卒業されてからの長期的なビジョンでもいいですし、短期的なものでもいいので、太田さんのこれからのキャリアや活動について聞かせてもらえると嬉しいです!

うーん、これに関しては、まだ自分の中でまったく固まっていなくて、申し訳ないんですが、今、「これになりたい」、「この職業に就職したい」といった願望が特にないんですよね。
今の僕が思っているのは、特定の職業に就きたいというよりは、漠然としているんですが、綺麗な言葉で言ってしまえば、「日本とロシアの架け橋の一端を担うことができれば嬉しいな」ということなんです。
そのために、「BOCTOK」のアパレル事業やYouTubeでの発信活動を続けていくのはもちろんなんですが、将来的に、就職するか、フリーランスのような形で活動するかは、まだ考えている最中といったところです。
いずれにせよ、「ロシアという国の文化や情報を日本に広める人物」としての活動を、これからも行っていきたいと考えています。
近い将来の話でいえば、現在、映像制作に関心があるので、ロシアや東欧の国々に特化した映像クリエイターとしての仕事などを、YouTuberの活動とは関係なく行ってみたいという思いもありますね。


--今日は貴重なお話をありがとうございました!太田さんの経験やスキルが独自の発信に繋がっているのがひしひしと伝わってきました!ロシアに懸ける思い最高です!ぜひ、これからもよろしくお願い致します。オフラインでお会いできるのを楽しみにしています。





太田就士さんのYouTubeチャンネルはこちらから

チャンネル名称:シュージVlog/ロシアンカナル
URL:https://m.youtube.com/channel/UCc14PS9-MaFCPLz4wklYFTQ


太田就士さん松浦瑠希さんが運営している「BOCTOK」「AZUBUKA RUSSIA」の情報はこちらから

名称:「BOCTOK」
Web:https://www.vostok-tokyo.com/

名称:「AZUBUKA RUSSIA」
Web:https://azubuka-russia.com/





(インタビュアー/山地ひであき )

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