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今回は、11月23日に開催されたロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーをテーマにしたオンライン会議についてのニュースです。
ロシアの文豪・ドストエフスキーをテーマにしたオンライン会議が開催
11月23日、「罪と罰」、「カラマーゾフの兄弟」などで知られるロシアの文豪フョードル・ドストエフスキー(1821年~81年)をテーマにしたオンライン会議が、ロシア連邦文化科学協力庁によって開催された。
会議では、京都産業大学の木寺律子准教授が日本におけるドストエフスキーの研究について報告したほか、日本ドストエフスキー協会の初代会長でもある名古屋外国語大学の亀山郁夫学長がドストエフスキー作品についての見解を発表した。
発表のテーマは、「蝶の羽ばたき、あるいはパンデミック時のドストエフスキー」。
その他、ベトナム、モンゴル、ネパール、中国の研究者もドストエフスキー作品に関する研究を発表、各国の専門家がお互いを知り、ドストエフスキー作品を評価するためのアプローチを共有する機会となった。
ドストエフスキーは、日本の近代文学にも大きな影響を与えた人物で、現代に至るまで、日本国内で最も人気のある外国人作家の一人。
同作家に関する研究は、日本でも進められており、日ロ両国の文化を近づける存在となっている。
ロシア連邦文化科学協力庁は、日本におけるドストエフスキーの研究者について、「日本の研究者がロシア語教育と偉大なロシア人作家の作品の研究に人生を捧げていることに感謝します」と述べている。
今年はドストエフスキー生誕200年の節目の年ということもあり、記念行事などが開催されている。
(文/ロシア連邦文化科学協力庁駐日代表部Facebookの投稿より 構成/日ロドライブ編集部)
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