岡山県内のベリーダンススタジオ「Studio N」主宰・ナタリアさんインタビュー
「最初の日本の印象は『本当にわからないところに来た』感じ」

日本・ロシアに縁をもつ「人」にスポットを当て、その「人」を紹介、そして「人」を通じて、ロシアの魅力や日本とロシアの関わりなどを、車でドライブするような冒険心を持って発信していく「日ロドライブ」

第4回はロシア・ソチ出身、現在は岡山県在住で、「Studio N」というベリーダンススタジオを主宰しながら、ご自身もダンサーとして活躍されているナタリアさんにお話を伺ってきました。

「Studio N」ではベリーダンスのインストラクターとして活躍されているナタリアさんですが、ご自身は9歳の頃からダンスを始められており、ファンクジャズ、ソーシャルダンス、エアロビクス、ヨガ、ヒップホップなど様々なダンスを経験されていらっしゃいます。
ナタリアさんは日本に住むことになってから、かれこれ20年以上になるとのことで、日本に来られたきっかけや、日本とロシアの文化の違い、ナタリアさんの今後やってみたいことなどをお伺いしてきました。

今回は、前回インタビューさせていただいた四宮貴久さんが、ナタリアさんとは約9年来の友人とのことで、インタビュアーを四宮さんにお願いして、アットホームな雰囲気の中、楽しくインタビューをさせていただきました。

(写真:向かって左側がナタリアさん。右側が四宮さん)



--(四宮さん)じゃあ、さっそく始めていこうと思います。よろしくお願いします。ナタリアさんとは、かれこれ9年くらいの付き合いですよね。

そんなになるかな(笑)!?


--そうそう(笑)僕が「誓いのコイン」で、主演をすることが決まったはいいものの、ロシア語がさっぱりだったので、どこかでロシア語を勉強しなきゃと思ってた頃、偶然ダンススタジオでナタリアさんとすれ違って、ロシア語を教えてもらうことになったんですよね(笑)

そうねー、あれは偶然も偶然で、すごくタイミングのいい不思議な出会いだったよね(笑)


--僕もあの偶然には驚きました。なにかに導かれたような感じもして(笑)とりあえずインタビュー始めますね(笑)最初の質問なんですが、簡単な経歴や日本に来ることになったきっかけを話してもらってもいいですか?

私は、ロシアでは、元々バックダンサーやモデル、レースクイーン、ほかにもボディーガードとか、色々何でもやってたよ。
バックダンサーについてはエージェントを通してやってたね〜。
14歳からモデルを始めて、17歳くらいのときに、ロシア国内で有名な人からスカウトされてバックダンサーを始めたの。
そのあとはボディーガードの勉強を始めたこともあって、21歳から1年間だけ、ボディーガードとして働いたけど、バックダンサーのステージに戻ったね。
ボディーガードはあんまり向いてなかったみたい(笑)


--なるほどね〜。舞台についてなんですが、ロシアでは、州立劇場の舞台とかで踊ろうと思ったら、その劇場に所属しなければならないんですか?

そんなことはないよ。
私たちのダンスグループのプロデュースをしてくれてた人が、どこかのバレエ団とかに所属している人ではなくて、独立している人だったから、公演のたびに、ほかのダンスグループと一緒に練習とかして、踊ってたね。
特に、海外の人を招いた、大きな公演のときなんかは、よく声がかかってたよ〜。
そのころに一度、すごく有名なアーティストさんのライブで、バックダンサーとして、一人で踊らせてもらう機会があって、楽しかったな〜。
スタジアム貸切の超満員で、犬を連れた警察官が周りを巡回してたくらいの規模のライブだったの(笑)


--いいな、すごく楽しそうですね!そんな中で、ナタリアさんが日本に来るきっかけになった出来事はなんだったんでしょう?

ロシアにいたとき、レースクイーンもやってたんだけど、レース後のパーティで、レーサーだった今の夫と知り合って、結婚することになって。
それで、夫の住んでる岡山県に来ることになったの。
20年くらい前の話ね(笑)
岡山に来たばかりのころは、日本語が全くできなかったから、英語で喋ってたな〜、通訳になろうと思って、2年間くらい英語学校にも通ったし。
今では、日本語の方が上手なくらい、日本語が上達したけど(笑)


--なるほど、旦那さんとはそういう出会いだったんですね!今は結婚されて、日本でダンスをされていると。

そうねー!
私は一番最初は、エアロビクスをしてたんだけど、そのあと、ヒップホップに変えたの。
だけど、段々と、ヒップホップはちょっと疲れるな〜って思って、今はベリーダンスを中心にしてる。
岡山市内だけじゃなくて、倉敷とか日生のとかのスタジオでもダンスを教えてるよ。


--日生とかだと、1時間くらいはかかるから、車を運転していくのも大変ですね〜。ちなみに、ちょっと聞きたいんですけど、日本に来たときに感じた、日本の魅力とかロシアの文化との違いってありましたか??

日本の印象は、最初は「本当にわからないところに来た」っていう感覚だったなー。
当時はインターネットとかもなくて、本当に情報も少ないし、日本からロシアに電話をするのでも、30分で1万円くらいかかるのが実状だったからね。
半年くらいでロシアに帰りたくなったのをよく覚えてる(笑)
その点、今では色々なアプリができて、電話もタダだから便利だよね。
日本についての印象は、私だけかもしれないんだけど、あんまり祝日とかでも騒がないイメージがある。
私が日本に来たときは、まだ20代で、騒ぎたい盛りのときだったけど、お正月とかも夫はずっと寝てたりして(笑)
日本では、お正月は家族でゆっくり過ごすのが一般的かもしれないんだけど、ロシアに住んでたころは、お正月の夜も友だちと、いつもお出かけして、ワイワイしてたこともあって、そのギャップがすごく辛かった(笑)


--日本に来て、他にも大変だったことはありますか?

一番は友だちがいなかったことよね。
来日したばかりのころは、日本語も全然できなかったこともあって、全然楽しくなくて、一日中家にいたね(笑)
その頃、日本語を勉強するための本を買って、毎日30個ずつひたすら書いて、覚える作業を繰り返してて、来日してから1年くらいでやっと喋れるようになったな〜。
日本語が喋れるようになってから、同じマンションに住む人と友だちになって、ようやく友だちができたね!
日本でのはじめての友だちは、ママ友で、子育てについて色々と相談したかな。今では、ほかの県で住むのなんて考えられないくらい、岡山県をすごく気に入ってる(笑)
生まれ育ったソチと気候も似てて、天気もいいし、フルーツも美味しいし!
私の家では、フルーツはキロ単位で買うくらいだったの(笑)
私の生まれたソチではフルーツはなんでもできるし、日本にはないようなものもあったりするしね。


--フルーツいいですねー!次の質問なんですけど、ロシアで注目されている日本の方や、日本で注目されているロシアの方とかで、ナタリアさんの注目している人っていますか?

うーん、なかなか難しい質問ね(笑)
日本人だと、映画や舞台に出ていて、あのハリウッド映画「ラストサムライ」にも出てた渡辺謙さんなんかはロシアでも有名だと思う。
日本の映画はあまりロシアでは知られていないんだけど、ハリウッド映画はロシアでも有名だからね〜。
日本のアニメはロシアでも人気だけど、私が子どもだったころから、ジブリの「となりのトトロ」とかは人気で、私も好きだったな〜!
ちなみにちょっと質問の趣旨とは違うけど、日本に溶け込んでて、日本の曲と思われてるけど、実はロシアの曲っていうのも結構あったりしてて、例えば「百万本のバラ」っていう名曲があるじゃない?
あれは元々はロシアの曲なのよ!


--「百万本のバラ」って元々ロシアの曲なんですか!?知らなかったなー。勉強になります(笑)ちなみに、ほかに、ファッションとかの流行りはロシアと日本で違ったりしますか?

ファッションの流行りは、だいたい日本もロシアも一緒だと思うよ!
ただ、日本で流行ってる、ゆったりしたスボンを履いて、ロシアに帰ったときは、空港で待ってた妹から「なんでパジャマで帰ってきたの!?」と言われたことはあったね(笑)
楽だし、日本では流行ってるから、そのズボンを履いてたんだけど、ロシアから日本に帰るときは、恥ずかしかったから、ワンピースで帰ったよ(笑)
ロシア人の女性はみんな流行に敏感で、爪の先まで、しっかりオシャレをしてるイメージがあるね。
逆に男性の方は、かっこいい人は多いけど、オシャレな人は少ないかもしれない(笑)


--ロシアの男の人は素がかっこいいですもんね〜(笑)ロシアのおススメの観光地とかレストランってありますか?

ソチのオリンピックパークっていうところがあって、この前、ロシアに帰ったときに行ったんだけど、たくさんいいレストランができてたね〜。
オリンピックパークには、ホテルもあるし、遊園地もあるし、アイススケートやコンサートなんかに使えるスタジアムとかもあって、見どころがたくさんあるよ!
スタジアムは普段アイススケートに使ってるんだけど、コンサートで使うときなんかは、氷上に物を置いて、その上で演奏とかしたりするから、すごく幻想的なの。
ほかにはやっぱり、サンクトペテルブルクが一番観光するにはいいところなんじゃないかな?
それ以外のところだったら、黄金の環っていう、モスクワ近郊にある都市群があるんだけど、とても古い街並みが今でも残っていて、観光客に人気のスポットだと思うよ。


--黄金の環、興味あるな〜。行ってみたいです!最後の質問になってしまうんですけど、ナタリアさんは、これからダンス以外でやってみたいこととかってありますか??

そうね、私は外国人が日本語でリポートしてるような番組とかで、リポーターとかに挑戦してみたいね!
以前、「YOUは何しに日本へ」っていう人気番組にインタビューされたことがあって、音楽もないのに踊ったりもしたんだけど、そのとき私疲れてたのもあって結構変なことを言っちゃって(笑)
それがウケたのか、その番組には3回くらい出させてもらったな(笑)
そんなことがあったりしたから、テレビのリポーターとかにも興味がでたの。


--いいじゃないですか、リポーター!ナタリアさん、日本語ペラペラですし。今日はありがとうございました。普段聞いたことがなかったような、ナタリアさんの色々な話が聞けて楽しかったです!






ナタリアさんがインストラクターを務める「Studio N」の情報についてはこちらから

名称:Studio N
住所:岡山県岡山市北区岡南町2-1-5 4階小
電話番号:080-2926-7337
HP:http://studion-okayama.com






(インタビュアー/四宮貴久)